4月の若竹通信

 新年度が始まりました。この春は年少さん41人、年中さん4人、年長さん1人が入園し、109人でのスタートです。

 卒園生を送り出した寂しさが消えるわけではありませんが、新入園児さんを迎えるうれしさが春をいっそう華やかに彩ってくれます。

卒園式

 3月20日に第89回卒園式を挙行しました。前日は大変な荒天でしたが、当日は天気にも恵まれ、すばらしい卒園式になりました。

 今年の卒園生は40人。昭和9年の第1回卒業生から数えると6956人が若竹幼稚園の卒園生となりました。

 

 わかってはいるのですが、卒園生の名前を見ると「えっ、もう卒園なの?ついこの間まで、先生にくっついて離れなかったのに」なんて思ってしまいます。でも、卒園式ではみんな立派に卒園証書を受け取り、自分が何になりたいかを発表し、静かに座って話を聞きました。「いつまでも幼稚園児じゃないぞ、もう小学生になるんだ」という喜びや覚悟が溢れていたように思います。

らんらんランドセル

 昨年途中から、くわのみ書房店主の那須さん(絵本の紹介をしてくれる人です)にお願いして、面白い絵本を届けてもらっています。2月に届いた「らんらんランドセル」という絵本には、ランドセルの作り方が詳しく載っていました。そこで、卒園を間近に控えた3月、年長さんは自分が4月からお世話になるランドセルとそっくりな紙製ミニランドセルを作り、自画像に背負わせました。

 この話を那須さんにしたところ、らんらんランドセルの出版社から作者のモリナガヨウさんにも話が伝わり、大変喜んでくださったそうで、卒園式前に色紙を頂戴しました。

チューリップと八重桜

 4月になり、園庭の花壇にあるチューリップが次々と咲き始めました。1日、2日は真冬並の寒さでしたので花びらは閉じたままだったのですが、3日は暖かくなったので、ここぞとばかりに満開になりました。入園式まできれいに咲いていてくれるでしょうか。

 一方、八重桜はまだつぼみのままです。入園式に間に合うでしょうか。

絵本紹介

 たんぽぽのはら(とうごうなりさ作 福音館書店 2024年3月10日発行)

 たんぽぽの花が一面に広がる野原の様子を描きます。いろいろな生き物が行き交います。

 みつばちがたんぽぽの蜜を「ちゅるちゅるちゅる」。とかげは、のんびり日向ぼっこ。すずめは、たんぽぽの種がご馳走です。

 人間の子どもが走ってきました。たんぽぽの綿毛を「つん つん つん」。風が吹いて、綿毛は空高く飛んでいきました。
 生命の営みを繊細な版画で描いた絵本です。野原を多層的に描き、奥行きの深い世界が表現されています。

   くわのみ書房(tel&fax047(5642)6146)那須庸仁